廃棄インクが「資産」に変わる!都インキの挑戦:【ニンベンオモチカラ】YouTube動画公開のお知らせ

  • 2025.10.14
  • 廃棄インクが「資産」に変わる!都インキの挑戦:【ニンベンオモチカラ】YouTube動画公開のお知らせ

 

いつも都インキ株式会社の活動にご関心をお寄せいただき、誠にありがとうございます。この度、弊社代表取締役社長の原田邦夫が、YouTubeチャンネル「大阪の中小企業を応援する -Bplatz編集部-」の番組「ニンベンオモチカラ エピソードZERO #5」に出演し、弊社の主力である環境配慮型活動、「サステナブルブラックインク®️」について詳しくご紹介いたしました。
本記事では、この動画の内容を基に、都インキが目指す廃インクから新たな価値を生み出すアップサイクルの仕組みについて、ご紹介いたします。

 

 

創業昭和23年、大阪から環境に配慮したインク作り

 

都インキ株式会社は、昭和23年(1948年)に大阪で創業し、印刷インクの専門メーカーとして活動を続けてまいりました。創業以来、常にお客様のニーズにお応えするとともに、環境に配慮したインクを作ることを心がけております。

中小のインクメーカーである弊社が、大手メーカーと同じことをしていたのでは勝ち目はありません。だからこそ、私たちは環境に配慮したインクを作り、社員や皆様から「面白いインク、楽しいインクを作っているな」と思われるような会社を目指しています。

 

 

 

廃棄インクが抱える深刻な課題:CO2排出とコスト

 

印刷業界における「廃インク」の問題は、環境負荷の観点から非常に深刻です。

通常のカラー印刷は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色で行われますが、企業独自のブランドカラーや特定のデザインに使用される特色(特別色のインク)が存在します。

これらの特色インクは、その仕事が終了したり、色の変更があったりすると、結局使われなくなり、在庫として残ってしまうのです。最終的に、これらのインクは産業廃棄物処理業者さんに引き取ってもらうしかなくなり、焼却処分されることになります。

インクが焼却される際、大きな環境負荷が生じます。

 

廃インクが「資産」に変わる!サステナブルブラックインク®️の仕組み

 

都インキでは、この深刻な課題を解決し、環境負荷を低減するために、「サステナブルブラックインク®️」というインク製造と回収の活動を展開しています。

この活動の具体的な内容は、印刷会社さんなどで不要になったインクを弊社が回収し、それを黒インクの原材料として使用し、最終的に「サステナブルブラックインク®️」として再び市場に戻すというものです。

これは、廃棄物をただ捨てるのではなく、価値ある製品へと生まれ変わらせるアップサイクルの取り組みです。

 

 

いろんな色を混ぜて黒に

 

どうやって不要なカラーインクが黒インクになるのでしょうか。これは、絵の具をイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。いろんな色を混ぜていくと、黒っぽくなりますよね。インクの場合でも同様です。

回収した多色のインクを混ぜてグレーがかった黒にした上で、濃度が足りない部分については、元の黒インクの顔料(色の粉)を混ぜることで、十分な濃度を持つ高品質なインクとして仕上げます。

この画期的なインク作りは、ダイトクコーポレーション様と共同開発した取り組みであり、同社で余ったインクを回収し、黒インクにして再納品をさせていただくことからスタートしました。

 

 

SDGs時代の使命:CO2削減への貢献

 

弊社の「サステナブルブラックインク®️」の取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)が世界的な潮流となってきた時に、その活動を広めるための名称として確立されました。

この活動は単に廃棄物を減らすだけでなく、CO2削減活動に直結しています。弊社では、原材料としてインクを提供してくださったお客様、そしてサステナブルブラックインク®️をご使用いただいたお客様に対し、「リユース活動証明書」を発行させていただいております。これにより、お客様も具体的な環境貢献活動を証明できるようになります。

 

 

代表の原田は、「インク屋の子供に生まれて、地球を汚さないインクを作ることが私の使命だと思っています」と語っています。都インキは、日本メーカーが最低限行っている環境配慮に加え、さらにプラスアルファとして、「もっと環境に優しいインクはどのように作れるか」を常に追求し続けています。

 

もう一つの環境配慮:バイオマスとVOCフリー

 

サステナブルブラックインク®️の活動とは別に、都インキでは「サステナブルインク®︎」の開発と製造にも注力しています。

印刷業界では、バイオマス(生物資源)の比率をできるだけ高めたインクが環境に優しいとされています。弊社では、このバイオマスの比率を可能な限り高めたインク、そして人体や環境に有害な影響を与えるVOC(揮発性有機化合物)が出ないインクを「サステナブルインク®️」として製造・提供しています。

 

地球の未来、子供たちの未来のために

 

都インキの環境への取り組みは、規模の大小にかかわらず、今後も継続していきます。

私たちの目標は、この活動の輪を広げていくことです。それにより、地球の未来、そして子供たちの未来のために、少しでも貢献できればと願っております。そして、さらに、もっと環境に配慮されたインクを作り続けていきたいと考えています。

今回のYouTube動画では、代表の原田が、サステナブルブラックインク®️の具体的な仕組み、環境への熱い想い、そして中小企業としての挑戦について、分かりやすく解説しております。

廃棄インクがどのようにして価値ある「資産」へと変わるのか、ぜひ動画でご覧いただき、都インキの挑戦と環境への貢献についてご覧ください。

 

【動画はこちら】 「廃棄インクが“資産”に変わる!アップサイクルが生む新市場 都インキ株式会社 原田邦夫さん【ニンベンオモチカラ エピソードZERO #5】」

 

 

都インキ株式会社は、これからも環境に優しい、そして「面白い」インク作りに邁進してまいります。皆様の変わらぬご支援をよろしくお願い申し上げます。

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